「秋の皇居東御苑めぐり」

 10月19日(火)、よみうりカルチャー主催・“皇室ジャーナリスト・高清水有子”講師のご案内で苑内を散策。

 大手門(江戸城の正門)伊達正宗氏が自ら工事を買って出たとの説明を聞き、検問所の1つ“同心番所を通り、最大の検問所である長い“百人番所”を眺め、さらに3つ目の“大番所を抜けて中雀門跡を見る。

 大きな美しい切り石の石垣があり、少し黒ずんでいる石もあって大火災の痕跡だとのこと、1つ何百キロあるのだろうかと思われる、しかも綺麗な四角い石が見事に積み上げられた姿に少し触れてみて歴史を感じる。

 それから更に進み、江戸城本丸に現存する唯一の櫓(やぐら)で八方正面と言われる“富士見櫓”を見ます。そして小さな果樹園“果樹古品種園”で江戸時代に食用とされていたニホンナシ・モモ・スモモ・カンキツ・カキ・ワリンゴなどの古品種が植栽されています。次いで“松の廊下跡”を見て忠臣蔵に思いを馳せ、“バラ園”ではこの場所でしか見られないという野生種で皇居吹上御苑から移植されたバラ数輪を物珍しげに眺めました。


     フローレンスナイチンゲール
 日本や中国の竹・笹類13種類が皇居吹上御苑から株分けされた美しい“竹林”を眺め“天守台”へ、目の前には“桃華楽堂”香淳皇后の還暦を祝して建設された音楽堂が綺麗。


 “二の丸雑木林”を渡ろうとしていると、何と颯爽と走る白馬に続いて2頭立ての馬車が走っているではないか、客人は乗せてはいないものの、その姿はとても威厳のある姿で林の中を走る姿の何と素晴らしいことか、目の前で見ることなど二度とないであろう出来事に感激し、講師の高清水さんも初めての経験だと興奮気味に幸せを感じられているご様子でした。

 興奮冷めやらぬうちに“二の丸庭園”へ、九代将軍家重の時代の庭園絵図をもとに復元された日本庭園には池があり、大きな美しい鯉が優雅にゆったりと泳いでいて、癒されました。

 この庭園には四季折々の花や木々があり、楓も多くあるので秋深くなったらぜひ美しい紅葉を見に出かけようと硬く思いながら、苑内を後にしました、皇居外苑のお濠には白鳥が2羽ゆったりと泳いでいました。