飛騨の円空


 上野「東京国立博物館」で“飛騨の円空展”が開催されています、故郷飛騨の千光寺とその周辺の円空の足跡という事で、素朴で力強い仏像・高山所在の100体が展示されています。

 1632年・岐阜県に生まれる、修験者として大峰山(奈良)・伊吹山(滋賀)・二荒山(栃木)等霊山に登り、その途次立ち寄った集落で仏像を作り、1695年に美濃の国、関の弥勒寺で没する。 その他北海道から近畿まで諸国を巡った円空は、高山市・千光寺に暫く滞在して住職と交流した。 仏像は、伐採した木を断ち割り丸彫りしたもので“のみ”の跡が残り、表面には何も塗られてなく、木目や節が見え、却って力強さが伝わってくる、中には立木に梯子をかけて丸彫りしたと言われる“金剛力士(仁王)立像が歴史を感じさせていた。

 1時間ほど鑑賞してから上野公園内の満開の美しい桜の中を感動しながら歩きました、人・人・人の波に押される形でした。